スーパープレイ連発のオランダのスター
アムステルダム出身のデニス・ベルカンプはアヤックスユースでプレイしていた12歳のころにクライフに目を付けられて、17歳という若さでアヤックスのトップチームでデビューしました。
当時のアヤックスはオランダでも優勝争いをする強豪。
そこでその若さでトップチームに入ると言う事はいかに凄いのか、オランダ国内では今でいうとメッシやネイマールくらいの注目度の高さであったことは間違いないです。
21歳になる1990年からなんとオランダリーグで3年連続で得点王に。
そうなればヨーロッパの一流クラブが放っておくわけにはいかず、インテルが早速触手を伸ばしました。
しかし、インテルでは活躍できなくて、1年後には(1995年)アーセナルに。
2006年の引退までアーセナルで活躍することになりますが、アーセナルの伝説的プレイヤーとして今も世界中のサッカーファンの記憶に残っている選手です。
ベルカンプの偉大な功績
・1992年、1993年にアヤックス時代、オランダ最優秀選手に輝いている
・1992年にアヤックスで、1994年にインテルでUEFAカップ優勝に貢献
・1998年、2002年、2004年に合計3度もプレミアリーグを制覇
・フランスの伝説的プレイヤーのアンリがベルカンプに憧れていた
・W杯ではベスト8とベスト4を経験しており、どちらも中心選手として活躍
・20世紀の偉大なサッカー選手で34位に選出された
ベルカンプのプレースタイル
トラップが非常に上手です。
テクニックもプロ選手の中でもかなり高い方で、「ベルカンプターン」というディフェンダーを置き去りにするターンは動画サイトでもかなりの再生回数。
また、W杯で史上最高のゴールを生んだとして数々のサッカー雑誌で取り上げられています。
アイスマンというニックネームを付けられていて、とにかく常に冷静。
かつ、パワーと破壊力も持ったシュートが武器なんですが、トップガンという映画でアイスマンという役を演じた俳優に顔が似ている事からもこのニックネームがついたそうですね。
とにかく、今でいうとベンゼマとかスアレスのような感じでしょうか。
テクニックがありながら、フェイントでガツガツ攻めるんじゃなくて、綺麗に交わして鮮やかなゴールを決めるタイプです。
少ないタッチ数でゴールまで行くのも印象的。
フォワードでありながら、ポストプレーも高い技術を持っていました。
まずは現在、ベルカンプの息子の活躍から
現在のベルカンプの前に、息子の情報がありました。
ミッチェル・ベルカンプという名前で、1998年生まれなので18歳なのですが現在オランダ2部リーグのアルメレ・シティというチームに所属しています。
プレイスタイルや実績はどこを探しても見当たらなかったので、まだまだこれからでしょうか。
さらに、ベルカンプの甥っ子のロランド・ベルカンプもプロサッカー選手と言う事が分かりました。
ロランド・ベルカンプもまたオランダ2部リーグのエメンというチームに所属しており、ミッチェル・ベルカンプとはいとこ同士でありながら敵チームとして戦うことになるそうです。
現在のベルカンプは希望していた指導者!
2006年に代表を引退したベルカンプですが、2010年には日本のテレビ番組で「アヤックスで指導したい」と語っていました。
そもそも2008年から2年間、ライセンスは持っていないながらも指導係としてアヤックスに復帰してました。
アーセナルからもオファーがあったそうですが、飛行機嫌いとして知られるベルカンプはアーセナル時代にホームシックになったこともあるほどオランダに残りたかったのでしょう。
アヤックスへの愛情もあるでしょうが、とにかくアヤックスにこだわっていました。
で、見事にコーチライセンスを取得して、2011年にアヤックスでコーチ業を本格的に開始。
現在はアシスタントコーチという比較的上の役職についてアヤックスで指導しています。
将来は監督までするような人物ですので、ベルカンプ監督と呼ばれる時代が来るでしょう。