平成という時代は私たちの身近なアイテムや制度、文化が大きく変わった時代でもありました。
より便利になった事、より負担が重くなった事など良くも悪くも変化の波は押し寄せています。
今回は平成の間に社会的に大きく変わった事について、様々な角度から見て行こうと思います!
第10位 地球環境への意識
第10位は地球温暖化やエネルギー問題、そして東日本大震災を教訓とした環境への意識です。
従来の石油や石炭などCO2を生み出す化石燃料だけでなく、地震のリスクも考えて原子力発電からの脱却を目指していますが、山地が多い日本では太陽光パネルの設置が進んでいません。
また、太陽光パネルを設置するために森林を伐採する例も一部で問題化しています。
クール・ビズ (ウォーム・ビズ) による冷暖房の調整やエコバッグなどが定着していますが、近年の異常とも言える高温や大雨災害などを考えると”地球環境は生命に密着している”と感じます。
一般レベルでは無理をせず、節電や節水を心掛ける環境意識が重要だと思いました。
第9位 買い物 (ネット・キャッシュレスなど)
第9位は日常生活やネットショッピングなどの買い物に関連する仕組みの変化を取り上げました。
支払い時のキャッシュレス化が広く普及して割引やポイント還元など様々な恩恵がある一方で、キャッシュレス化に対応していない店や端末を持っていない人との差が広がっています。
また、中小の小売店が大手とネットで価格を比較されるなど生き残りが難しい時代でもありました。
さらにネット通販の利用者が急増して物流関係では人手不足など混乱が発生し、再配達の制限や配達頻度の減少など便利さを求め過ぎた結果、一部では使いにくくなる場面も見受けられます。
急ぎで無いならまとめての配達や、受け取りBOXの普及が問題解決になるかもしれません。
一方で、地方の過疎地では日々の買い物もできない「買い物難民」が問題になりつつあります。
第8位 訪日外国人観光客の増加
第8位は平成に入って徐々に増え始め、平成の終わり頃に急増した外国人観光客を取り上げます。
平成元年は約235万人だった訪日外国人観光客も平成30年には3,100万人を超え、近年では日本への入国者が出国者を上回る逆転現象となり、観光業が経済として大きな飛躍を遂げました。
中国人による「爆買い」が流行りましたが、現在は滞在型の消費が伸びているそうです。
住み慣れた日本人の視線では気付けなかった魅力なども再発見され、日本へ通い慣れた外国人は東京や大阪から自然豊かな地方へと足を伸ばすようになりました。
今後は民泊や言語などの受け入れ態勢を整え、気軽に訪れる事が出来る環境作りが求められます。
第7位 日本の政治状況
第7位は平成の間に様々な変化があった日本の政治状況について取り上げます。
竹下改造内閣が「平成」の年号を生み出し、平成5年に宮澤内閣 (改造) が大敗して自民党55年体制の崩壊し、以後は大小合わせた複数の連立政権が続く不安定な政治状況が続きました。
平成21年には民主党による政権交代が起こり、不慣れな政権運営で混乱が続きました。
平成24年12月26日以降は安倍晋三自民党総裁による自民党と公明党の連立政権が続いています。
安定した勢力を維持する与党に対して野党は分裂を繰り返し、国民の中にある政権への批判票の受け皿が存在せず、場当たり的な批判合戦に有権者は困惑しています。
長期政権に対して真っ当なプレッシャーを掛けられる政治勢力の結集が待たれるところです。
第6位 教育や保育予算の増加
第6位は平成の間に大きな変化があった教育や保育に関する制度について取り上げます。
学校教育に関しては所得制限を設ける形で無償化を実施していますが、高校や大学では所得制限が厳しすぎる点から無償化では無く従来の軽減や奨学金制度が続いています。
政策の名前として「教育無償化」ではなく「条件により無償化」と言った方が正しいですね。
学校教育だけでなく幼稚園や保育所の無償化も決定していますが、認可外の保育施設は一部補助など区分が複雑になっているので、利用する場合はそれなりに調べる必要がありますね。
貧困の再生産を食い止めるためにも今まで以上に教育予算が必要だと思いました。
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