朝青龍の経歴と現在。モンゴルで総資産100億の実業家に。甥っ子が相撲界デビュー!

元大相撲力士で第68代横綱の朝青龍さん。

一時期は無敵の強さを誇りましたが、その振る舞いが物議を醸し、マスコミなどからバッシングを受けたこともありました。

今回は、朝青龍さんの経歴や成績、家族や白鵬関との関係について書いていみました。

朝青龍プロフィール

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名前(四股名):朝青龍 明憲(あさしょうりゅう あきのり)

本名:ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ

愛称:ドルジ

生年月日:1980年9月27日

年齢:39歳(2019年11月時点)

出身地:モンゴル国、ウランバートル

身長:184㎝

体重:154㎏

所属部屋:若松部屋→高砂部屋

最高位:横綱(第68代)

得意技:突っ張り、左四つ、寄り、投げ

初土俵:1999年1月場所

入幕:2001年1月場所

引退:2010年1月場所

生涯戦績:669勝173敗76休(67場所)

幕内戦績:596勝153敗76休(55場所)

優勝回数(幕内):25回(歴代4位)

モンゴル相撲から大相撲へ

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朝青龍さんは、15歳でモンゴル相撲を始め、少年相撲の部で優勝。

その後、来日し、1997年に明徳義塾高校に相撲留学。

その後、若松親方(現:高砂親方)からスカウトされ、高校を中退し、相撲界に入門しました。

入門当時は、

目標は旭鷲山関と千代大海関です。一生懸命頑張って、お父さんとお母さんを喜ばせたい

と抱負を語っていました。

その後は、一気に番付を伸ばし、2年で幕内に昇進を果たしました。

幕内昇進から横綱になるまで

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幕内(まくのうち、まくうち)とは、大相撲の6つの階級幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口)の最高級で、NHKで中継されているのは幕内の取り組みです。

幕内に入る(昇進)することを新入幕と言います。

皆さんが見ている大相撲は、主に幕内の取り組みを指しています。

朝青龍さんは、2001年1月場所に新入幕を果たしますが、この場所は9勝6敗に終わっています。

しかし、番付運に恵まれて入幕3場所目の5月場所は小結に昇進。

初日に初めて招待した両親が見守る中で、横綱:武蔵丸(当時)を下手投げで降して白星を挙げており、のち現役引退時の会見では一番嬉しかったこととして、この1番をあげています。

この場所は、8勝7敗に終わるの者の、武蔵丸の他に4大関(武双山・魁皇・千代大海・出島)から初勝利をあげ、初三賞(殊勲賞)を獲得。

 

2012年1月場所で、モンゴル出身の力士で初の関脇昇進を果たし、同年7月場所では、12勝3敗の好成績を挙げ、場所後にモンゴル出身の力士として初めて大関昇進を果たしています。

※21歳9か月での大関昇進は当時3位の年少記録でしたが、後に白鵬関(21歳0ヶ月)に更新されています。

その後、ケガに見舞われますが、安定した成績を残し、大関として2場所連続優勝を果たし、2003年1月場所後に横綱審議委員会で、一部委員の反対があったものの、横綱への昇進が決定し、第68代横綱となりました。

※初土俵から25場所での横綱昇進は年6場所制では、最速記録。

横綱昇進伝達式では、

これからはなお一層稽古に精進し、横綱として相撲道発展のために一生懸命頑張ります

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と口上を述べています。

無敵を誇った横綱時代

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2003年11月場所で横綱:武蔵丸が引退したため、2004年1月場所からは史上8人目となる1人横綱となりました。

その後、2場所連続全勝優勝(30連勝)、35連勝(史上6位)、2004年11月場所から7場所連続優勝、2005年には年間6場所完全優勝と無敵を誇りました。

しかし、8連覇を果たした2006年1月場所では11勝4敗、3月場所は13勝2敗で優勝したものの、白鵬関に優勝決定戦進出を許しています。

力の衰えも叫ばれていましたが、同年11月場所からの全勝優勝を含め翌2007年1月場所まで4場所連続優勝し、外国人力士では初となる20回目(史上5人目)の優勝を果たし、復活を果たしています。

全盛時の朝青龍(動画)

全盛時の朝青龍 2005.11/実況

ケガによる衰えと現役引退

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しかし、その後、調子を崩し、同じモンゴル出身の白鵬関に横綱昇進を許し、朝青龍さんの1人横綱時代は21場所で終わりを向かえました。

ケガで本場所球場を申し出ますが、仮病疑惑などから、マスコミのバッシングもあり、相撲以外でも話題になりました。

2008年には本場所に復帰し、千秋楽での白鵬関との横綱同士の優勝決定戦になりますが、過去に類を見ない白熱した大一番になりますが、豪快な上手投げで敗れています。

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※横綱同士の優勝決定戦は、2002年9月場所の武蔵丸 – 貴乃花戦以来だったこともあり、盛り上がりました。

しかし、全盛期の安定した相撲は戻らず、引退説も飛び交いましたが、2010年1月場所では2場所ぶり25回目の優勝を決めましたが、その後、泥酔して知人に暴行を加えたなどの疑惑が報じられ、厳重注意を受けています。

2010年2月4日、日本相撲協会の理事会で事情聴取を受けた後、暴行問題の責任を取る形で現役を引退。

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※朝青龍さんは現役続行を希望していたそうですが、相撲協会は、朝青龍さんが引退を拒否した場合、解雇も辞さない姿勢でした。任意引退なら1億円以上とされる退職金が支払われ、引退を拒否して強制的に解雇されてしまった場合、退職金は1円も支払われないという裏事情もあったようです。

朝青龍さんの現役引退は、テレビ、新聞などでも大きく取り上げられました。

 

朝青龍の家族(嫁、子供)について

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朝青龍さんは、現役力士だった2002年の22歳の時に、同い年のタミル・ゴンブトゥレンさん(前妻)と結婚しています。

2人は中学生の時から交際しており、朝青龍さんが一目惚れし、猛アタックの末に交際をスタートさせたと言われています。

しかし、朝青龍さんの女性問題が浮上し、2007年から別居し、2009年には朝青龍さんが自身のブログで、タミルさんとの離婚を発表しています。

2人の間には、長女(2003年4月6日生まれ)、長男(2005年10月6日生まれ)がいますが、子供たちの親権はタミルさんが持ち、離婚時にはモンゴル・ウランバートル郊外の高級マンション(1億円相当)を朝青龍から贈与されています。

また、月額2000ドル(約19万円)の養育費を子供が18歳になるまで支払うことが、離婚の条件であったと朝青龍さん自身がブログで明かしています。

現在は再婚している?

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2018年11月12日の「有吉弘行のダレトク」に出演した朝青龍さんですが、この時に婚約者(後妻)がいることを明かしています。

この婚約者については、名前や年齢は明かされていませんが、一部ではモンゴル人女性でモデルをされているとの情報がありますが、詳しいことは分かっていません。

 

サッカー事件とは?

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朝青龍さんは現役力士だった2007年7月25日に「腰の疲労骨折などで全治6週間」の診断書を日本相撲協会に提出し、モンゴルに帰国していました。

しかし、モンゴルで中田英寿さん(元サッカー日本代表)らとフットサルをしていたことが発覚し、日本相撲協会から「2場所出場停止、4カ月30%減俸、九州場所千秋楽までの4カ月間謹慎」の処分が下されています。

その後、マスコミのバッシングに遭いますが、中田英寿さんからはメールで「頑張れ」と連絡があったと語っています。

 

白鵬との関係は?

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朝青龍さんと白鵬関は共に、モンゴル出身で来日し、相撲界入りし、横綱になったという経緯があります。

先輩である朝青龍さんは、当初は同郷の白鵬関を可愛がっていましたが、白鵬関が出世すると不仲になっていったと言われています。

素行不良で何かと話題に上がっていた朝青龍さん「悪」と、謙虚で日本人に好評だった白鵬関「善」とで、比べられるようになったことも原因と言われています。

また、モンゴル人女性と結婚した(前妻、後妻ともにモンゴル人)朝青龍さんに対し、白鵬関は、日本人女性と結婚していることも影響していると思われます。

優勝記録も朝青龍さん(25回)に対して、白鵬関(42回)と大幅に更新されています。

大相撲(幕内)歴代優勝回数をランキングにすると、
1位:白鵬(42回)
2位:大鵬(32回)
3位:千代の富士(31回)
4位:朝青龍(25回)
5位:北の湖(24回)
6位:貴乃花(22回)
7位:輪島(14回)
8位:双葉山(12回)
同8位:武蔵丸(12回)
10位:曙(11回)

となっており、白鵬関が他を圧倒しています。

超えられないと言われていた大鵬さんの記録を超えた上に、2019年現在いまだに現役力士です。

母国、モンゴルでの人気は朝青龍さんの方が上ですが、白鵬関は2019年に日本国籍を修得し、現役引退後は指導者として親方になることを希望しているそうです。

※外国出身の横綱で日本国籍習得者は、曙、武蔵丸(現:武蔵川親方)に次いで3人目。親方になるには日本国籍の取得が必要なため。

朝青龍さんからしたら、白鵬関に「モンゴルを捨てるのか」という気持ちがあったのでしょう。

 

朝青龍の甥が相撲界デビュー

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2018年に朝青龍さんの甥(兄の息子)である、豊昇龍(ほうしょうりゅう)関が相撲界デビューしています。

2019年1月場所(幕下)では、入門以来6場所連続勝ち越しを果たしています。

(朝青龍さんは、6場所目で負け越したので、叔父超えを果たしています)

番付も順調に上がってきているので、近い将来、幕内に登場してくると思われます。

今後の活躍に注目ですね。

 

朝青龍の現在

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朝青龍さんは、現在はモンゴルに帰国し、実業家として活動しています。

首都:ウランバートルの中心部にサッカーコート4面分の土地を所有し、銀行やサーカス団、レストランやコーヒーショップのオーナーとしても活動しています。

そんな朝青龍さんが、最近注目しているのが、モンゴルでの蕎麦の栽培で、

「蕎麦のゴッドファーザー」を自称し、モンゴル国内に東京都とほぼ同じ面積となる約20万ヘクタールの蕎麦畑を所有し、総資産は100億円を超えると言われています。

一方で、日本担当の「モンゴル特使」を務めており、モンゴル大統領とも近い関係にあり、プーチン大統領(ロシア)や習近平国家主席(中国)とも面識を持っています。

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モンゴルと日本の懸け橋となるべく活動しているそうで、現役時代にはいろいろあった朝青龍さんですが、現在は穏やかになったような印象を受けました。

以上、ここまでお付き合いありがとうございました。

 

朝青龍

朝青龍Twitter:https://twitter.com/asashoryu

日本相撲協会力士プロフィール(朝青龍):http://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/100/