平成の間は日本のみならず世界中で大きな災害が発生して多くの命を奪いました。
気候変動(異常気象)による災害や地震・噴火など自然の力に驚かされましたよね。
今回は平成の間に発生した世界中の災害について振り返って行こうと思います!
第10位 阪神・淡路大震災 (日本・平成7年)
出典:神戸新聞
第10位は1995年(平成7年)1月17日に明石海峡を震源として発生した「阪神・淡路大震災」です。
都市直下型の大地震だった事で家屋の倒壊が多く見られた事に加え、発生時刻が早朝(5時46分)と就寝している住民が多数いた事から死因として「圧死」が90%近くに上りました。
マグニチュードは7.3と計測され、最大震度は7を記録する巨大地震でした。
地震および関連死の総数は6,434名にもなり、経済的な損失は約10兆円と言われています。
「阪神・淡路大震災」で受けた未曽有の被害を教訓として耐震構造の周知や防災行政の充実が進められ、法制度の整備だけでなく国民規模での防災意識も大きく変化しました。
現在でも発生時刻には各地で追悼のイベントが行われ、更なる防災教育の充実が図られています。
第9位 北米のハリケーン被害 (アメリカ)
出典:Yahoo!ニュース
第9位は2005年(平成17年)8月に上陸した「カトリーナ」を中心とする多数のハリケーン被害です。
カリブ海で発生して勢力を増したハリケーンが上陸する事が毎年の様にありますが、特に「カトリーナ」はルイジアナ州・ニューオーリンズ市に多大な被害を与えました。
死者・行方不明者は2,541名に上り、全体の被害額は1080億ドルを超えるそうです。
また「カトリーナ」の他に平成29年に発生した「ハービー」も多大な被害を与えています。
アメリカは毎年の様に大型ハリケーンに襲われており、特にメキシコ湾岸の地域は世界有数の産油地帯であることから、被害状況によっては世界経済へ大きく影響を与えます。
また、災害自体の被害に加えて略奪や強盗被害が多発するのも特徴と言えるかもしれません。
第8位 サイクロン・ナルギス (ミャンマー・平成20年)
第8位は2008年(平成20年)4月27日にベンガル湾中央で発生した「サイクロン・ナルギス」です。
カテゴリー4と大きなサイクロンでしたが、被害を受けた国々の中でもミャンマーが格段に大きな被害を受けており、自然の猛威に加えて社会基盤の有無が明暗を分けました。
死者・行方不明者は138,366名に上り、被害総額は40億ドルと甚大な被害を与えました。
当時のミャンマーは軍事政権下にあった事からインフラ整備よりも軍備に予算が割かれており、国際的に孤立していた事も被害の拡大・悪化に繋がったと言われています。
現在は民主化が進められており、主に中国などの投資によってインフラが整備されつつあります。
第7位 イズミット地震 (トルコ・平成11年)
出典:月刊「事業構想」
第7位は1999年(平成11年)8月17日にトルコで発生した「イズミット(トルコ北西部)地震」です。
トルコ北西部のイズミット市を震源としたマグニチュード7.6を記録した大地震であり、震源近くにある国際的な大都市・イスタンブールにも大きな被害を与えていました。
トルコ政府は犠牲者を死者17,127名と発表し、被害総額は50億ドルを超えるそうです。
政府発表とは別に国際機関などが調査では死者・行方不明者は45,000名に上ると言われており、世界的にも情報統制の厳しい国である点を同時に知ることになりました。
また、約3か月後の11月12日にも同じトルコ北西部でマグニチュード7.2の地震が発生しています。
第6位 ハイチ地震 (ハイチ・平成22年)
出典:防災システム研究所
第6位は2010年(平成22年)1月12日にカリブ海の島国・ハイチ南部で発生した「ハイチ地震」です。
首都・ポルトープランス近郊で発生した直下型地震に加えて、地震の規模がマグニチュード7と推定されるパワーであった事から犠牲者は約316,000名以上になると発表されました。
被害総額は77億5000万ドルと言われ、首都・ポルトープランスは事実上壊滅しました。
国際的な支援が多数寄せられましたが、国連のPKO隊員が医療品や子供用品と引き換えに被災女性に性交渉を要求した事例が報告され、国際的にも大きな問題(課題)となりました。
治安悪化や政情不安から復興が停滞していますが、少しずつ安定に向けて進んでいるそうです。
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