畑正憲さんと言えば「ムツゴロウさん」の愛称でお茶の間で親しまれた存在でしたよね!
人気番組「ムツゴロウの動物王国」での動物に対しての可愛がり方でも話題になりました。
今回はムツゴロウさんの現在の様子や意外な才能についても見て行こうと思います!
ムツゴロウさんのプロフィール
出典:Twitter.com
ムツゴロウ(本名:畑正憲 はたまさのり)さんは1935年4月17日に福岡県福岡市で生まれました。
生まれてすぐ医師だった父親が満州国 (現在の中国東北部) に赴任するため、一家で日本を離れて現地にある「開拓団」の村で幼少時代を過ごしました。
村は自然豊かな環境で犬を飼ったりナマズを捕まえるなど動物と触れ合って育ちました。
太平洋戦争中に兄の受験に同行して帰国し、中学~高校時代は父親の故郷・大分県日田市で過ごしますが、その後の歴史を見ると満州から帰国できたのはとても幸運な事でした。
東京大学理科II類に現役で合格
県立・日田高等学校から東京大学理科II類に現役合格する学力の持ち主でした!
父親からは医学部への進学を望まれたものの、教養学部前期課程から理学部動物学科 (動物学専攻) に進み、卒業後は大学院理学系研究科修士課程に進学して研究に没頭。
しかし、研究と以前から興味があった文学系のどちらの世界で生きるか激しく悩み、一時は命を絶とうと考えるまで追い詰められて研究室から逃げ出してしまったそうです。
修士課程について修了なのか未修了なのか確認をしていないそうです。
作家デビュー
しばらくして学習研究社 (学研ホールディングス) に就職しますが、急成長して変化しつつある企業体質に愛想が尽き、平社員でありながら社長に現状の直訴状を送ってから退職したそうです。
1967年に「われら動物みな兄弟」を出版して、翌年に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
現在も作家として動物関係のエッセイや旅行記などを中心とした作家活動を行っています。
ムツゴロウ王国を設立
1971年に突然東京を離れて北海道厚岸郡浜中町にある嶮暮帰島 (けんぼっきとう)へ移住し、翌年に対岸の市街地に移り引っ越して「ムツゴロウ動物王国」を立ち上げました。
1979年には中標津町 (なかしべつ) に広大な牧場やログハウスの自宅を有した「ムツ牧場」を開園させ、動物の飼育や自身の生活などは王国ではなく牧場で行っていたそうです。
とても意外ですが「ムツゴロウ動物王国」は一般には非公開の施設だったのです。
テレビ番組でブレイク
ヒグマとの生活を描いたエッセイが人気となり、ムツゴロウさんの動物愛護に共感した若者たちが集まり始め、この一連の流れを「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」としてフジテレビが放送し、1980年から2001年まで約20年も続く大人気シリーズとなりました。
現在も動物の飼育や共同生活などを扱った番組は多々ありますが、全てはムツゴロウさんの企画から始まったと言えますし、その点からも多大な功績を残したと言えます。
東京ムツゴロウ動物王国
出典: s.webry.info
2004年7月28日に東京サマーランドの一角に「東京ムツゴロウ動物王国」を開園しました。
面積は約9万平方メートル (東京ドーム約4個分) を誇り、ムツゴロウさんも多くのスタッフや動物を北海道から引き連れて移住し、これを機会に活動の拠点を東京に移しました。
こちらの王国は北海道と違って一般の方も触れ合える「牧場」タイプの施設でした。
現在のムツゴロウさん
出典:NEWSポストセブン
動物王国やテレビ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」を通じて多くの方に親しまれましたが、番組終了後はムツゴロウさんの姿をあまり見なくなり、その後の様子も気になりますよね。
この項目では、ムツゴロウさんの最近の様子について見て行こうと思います!
東京ムツゴロウ動物王国が倒産して多額の借金
当初は年間30万人の来場を見込んでいましたが、実際には約12万人程度に留まる大誤算を起こし、開園から約3年で閉園に追い込まれ負債総額は約8億円にものぼったそうです。
個人保証の契約をしていたムツゴロウさんは3億円以上の借金を抱える身になりますが、資産の整理や自身が働く事によって約8年かけて借金を完済したそうです。
やはり、東京の賃料や従業員の賃金が北海道とは違い過ぎたのでしょうね。
麻雀界の偉人
出典:GAZOO.com
思わず「えっ!?」と思われる方が多いでしょうが、ムツゴロウさんの腕前はプロ級どころか日本最強レベルと言われるだけでなく、なんと「日本プロ麻雀連盟」の相談役も務めています。
以前の麻雀界は九段が最高位でしたが、プロ雀士の間で「連盟の最高位は九段だが、ムツゴロウさんは十段の実力の持ち主」と噂になり、さらに上の十段位が創設されました。
ムツゴロウさんが麻雀に入れ込んだきっかけは「39歳の時に胃がんになって胃を全摘出し、いつ再発するかもしれない恐怖に悩まされていた際に麻雀が救ってくれた」と語っており、当時は10日間不眠不休で打ち続けたそうですが・・それはそれで健康に悪いですね (笑)
昭和麻雀十傑の1人に選ばれるほどのレジェンドだったとは知りませんでした!
動物愛が消えた報道はガセ
ムツゴロウさんについて「借金がきっかけで動物愛が消え失せた」と報じられて話題になっていましたが、これは大きな誤解であり、ムツゴロウさんの家族などは激怒していました。
破産後も動物番組の監修や専門学校での講演を続けているだけでなく、北海道で「ムツゴロウ動物王国」を引き続き運営しているのでムツゴロウさんの動物愛は変わっていません。
以前と変わった点では動物に対する過剰な入れ込みや可愛がり方は控えているらしく、動物に対して適度な距離感で接しているそうです (体力面も考慮して)
過去にはライオンと密着し過ぎて右手中指の第1関節から先を噛みちぎられたそうです。
孫とテレビで共演
出典:日本テレビ・有吉ゼミ
ムツゴロウさんには明日美さんと言う1人娘がおり、現在はムツ牧場のスタッフと結婚して津山姓を名乗っていますが、明日美さんには4人の子供が居るそうです。
次女の津山舞花 (まいか) さんがバレリーナやバレエの講師として活動をしているらしく、その関連から「有吉ゼミ」に祖父・ムツゴロウさんと出演して話題になっていました。
小さい頃は祖父・ムツゴロウさんは多忙過ぎて可愛がってもらえなかったそうです。
執筆業や講演に大忙し
ムツゴロウさんは83歳になった現在でも全国各地のイベントや講演に呼ばれる事が多く、車椅子であろうが駆けつけて自身の体験談などをユーモアを交えて紹介しています。
さらに執筆業では「ブラジルを舞台にした女性の一代記」を書きたいと熱望しているらしく、なぜブラジルなのか気になる点も小説が完成してからのお楽しみと言ったところでしょうか!