1993年に起こった悪魔ちゃん騒動とは
1993年に東京都昭島市の両親のもとに生まれた男の子。
その子は市役所の出生届に「悪魔」という名前を申請されました。
市役所側はこの出生届の「あくま」という名前をいったん受理したものの、東京法務局がこれを許しませんでした。
世間を何も知らない子供のことですので、もちろん認められるわけもありません。
ただ、悪も魔も常用漢字であったため両親はこれを不服としましたが、「阿久魔」「亜区馬」と漢字を変えて再度届け出ようとします。
それでも役所は届け出を受理しません。
遂に両親はこの問題を裁判にかけてしまい、全国的に大きなニュースになりました。
悪魔ちゃん問題の裁判の結果は
東京家裁八王子支部はなんと、悪魔の命名を認めてしまいます。
法的に見て違法性がなかったことが原因です。
実際その両親が悪魔という名前を付けたかどうかですが、結局「亜駆」という名前にして届け出ました。
両親は伝えたいことが伝わったとコメントをしていますが、命名権も国民の自由であることを世間に示したかったようです。
最初から受理されてしまっていたら、本当に悪魔くんという名前で現在も生きていたことになりますね。
ただ、裁判を経れば名前は変更可能です。
誰でも名前を変更することはできません。
重大な犯罪を犯した人物と同じ名前だったり、社会的に生活しづらい名前であれば本名の変更は認められるそうです。
名字であれば結婚すれば、比較的簡単に名前は変えれますけどね。
悪魔ちゃんを命名した母親の現在
母親はワイドショーなどで注目を浴びた当時、スナックのママとして働いていました。
父親はその経営者でしたが、水商売ということもありこの問題で地元では一気に注目を浴びてしまいます。
この問題は1993年にありましたが、その3年後の1996年には実はこの両親、離婚してしまっているのです。
離婚後は、亜駆くん(悪魔ちゃん)の親権は父親になりましたが、母親は再婚したかどうかの情報はありません。
ちなみに、亜駆くんを命名したのはこの母親でした。
3歳にして親権が父親にいったということは、母親が離婚の原因になったことは間違いなさそうです。
現在の母親の情報は何一つネットには出ていないので、亜駆君本人も会いたいと思っているのならば、手掛かりはかなり少ないかもしれませんね。
逮捕されていた父親の現在
大きく報道されましたが、離婚後、父親は覚せい剤所持の疑いで逮捕されました。
前述のとおり、亜駆くんの親権を持っていたのはこの父親です。親権をとるほど、亜駆くんに愛情を持っていたのは間違いないのですが、覚せい剤はいけませんね。
逮捕されてしまったため、悪魔ちゃんこと亜駆くんは児童養護施設に預けられてしまいます。
父親はその後、出所したと思われますが、児童養護施設に預けられた亜駆君との接点は、何も情報がありませんでした。
更生してしっかりとした人生を歩んでいることを望むばかりですね。
悪魔ちゃんこと亜駆くんの現在
2006年の週刊誌の取材で、亜駆くんは小学校と中学校でサッカーをしていたとの情報もありました。
2016年現在で亜駆くんは23歳になっています。
立派な大人ですね。
週刊誌の取材では過去に「プロサッカー選手を目指す」というコメントもありましたが、サッカー選手でこの名前の選手は調べたところ一人もいません。
現在はサッカー関連の仕事をしているのかどうかすらわかりませんが、大きなニュースにもなっていないことから真面目に社会人として生きているものかと思われます。
なお、父親が逮捕されてしまったことから名字が佐藤さんであることは判明しました。
ただ、現在は名前を変更している可能性も高く、これから先もニュースに出るようなことはないかと思われます。