伝説の経営者、ジャック・ウェルチとは
1935年生まれ、マサチューセッツ大学出身(マサチューセッツ工科大学とは違いますが、レベルの高い大学です)。
ジャック・ウェルチはゼネラル・エレクトリック社というアメリカの電気機器・軍用機器などの製造販売で知られる巨大企業の社長になった人物です。
2017年現在、ジャック・ウェルチは健在です。
アメリカでは超有名人で、日本の経営学においても語られないことのない伝説の経営者として知られています。
また、1999年にフォーチュン誌で「20世紀最高の経営者」として選ばれました。
ジャック・ウェルチが経営者になるまで
ジャック・ウェルチはマサチューセッツ大学を卒業した後はイリノイ大学で博士号を取得しています。
イリノイ大学といえば、東大や慶応などと協定を結んでいて、世界の大学ランキングでも100位以内にどの学部も入るほどのエリート大学ですね。
博士号を取ってから就職した先が、将来トップにまでなるゼネラル・エレクトリック社でした。
入社一年目のウェルチの年収は当時のドル換算で400万円程度。現在で言えばそこそこの金額ではありますが、イリノイ大学で専門的な勉強をして博士号まで取った割にはかなり低かったそうです。
そこでウェルチは退職を考えていましたが、上司から引き留められた経緯もあり、入社12年目で副社長まで上り詰めます。
そして46歳になる頃、ゼネラル・エレクトリック社のトップである会長兼最高責任者となりました。
ウェルチの独自の経営方針
いたるところに賛美を受けていたジャック・ウェルチの経営手法ですが、とにかく人材に厳しく会社を守る方針。
大規模な整理解雇はあまりにも有名で、現在のリストラなどはウェルチが基本的な仕組みを創り上げたといっても過言ではありません。
また、M&Aもウェルチの構想です。
M&Aとは企業の合併買収。子会社化させるために、どんどん取引先を買収し、ゼネラル・エレクトリック社を大きくしていきました。
リストラを平気で行うその経営手法は「建物を壊さずに人間のみを殺す中性子爆弾」と揶揄されました。
そんなウェルチも定年を迎えるころ、経営から引退します。最高時の年収は日本円で100億円あったそうですが、それに見合った働きをしていたのは間違いない事実です。
ちなみに、年収100億円が如何にすごいか、、、現在の日本の企業での最高年収はキョウデンの前会長である橋本浩氏の12億9200万円が最高です。だから年収100億円ってすごいことなんです。ビルゲイツは最高1兆円超えしてましたけどね・・・
現在のジャック・ウェルチ
ウェルチが会長に就任してから引退するまで、その20年間で会社の時価総額は40倍にまで跳ね上がったと言われています。
もちろん、そんだけの実績を残していますから、退職金もすごいのでは。。
調べてみたところ、417百万ドル。。。
つまり、日本円で400億円以上の退職金をもらって引退しました。
さてさて、現在のウェルチですが、コラムを書いたり、講演を行ったり、本の出版をしたり、いろんな活動を行っています。
2006年にはビジネスの「ジョン・F・ウェルチ・カレッジ」というビジネス大学を開校。
2009年にはジャック・ウェルチマネジメント協会という組織を設立。
学生を中心にビジネスの学校や組織を興し、人材の育成にかかわっているのが主な活動です。
また、結婚を3回もしているウェルチさん。
現在の妻・スージーウェルチとも共著した本を2005年に出版しています。
2017年現在、82歳になりますがまだまだお元気な様子です。
元気なうちに様々な経営手法などを後世に残しておいてもらいたいですね。