アポロ11号月面着陸50周年。でも「本当に月面着陸は成功したのか?」

「今年、2019年は何が起きた50周年記念の年でしょう?」
そんな質問を受けたら、あなたならどう答えますか?

「寅さん公開50周年記念」そう答える方もいらっしゃるかもしれませんね。
渥美清さんは既に亡くなっていますが、今月50周年記念作品が公開され、映像技術を駆使した渥美清さん主演の寅さんの最新映画が公開されます。

違う!違う!
もうひとつあるでしょう。大切なのが。

そうです。
今回ご紹介するのは、1969年7月20日人類が初めて月面に着陸した「アポロ11号」の話です。

「アポロ11号、本当は月に着陸していないのではないか?」
と疑問が投げかけられたのが1970年代。
以降この疑問は世界中に広がり、ヨーロッパでは月着陸を信じていない人が半分くらいいるという噂もあります。

月面着陸は、真実であったのか否か、今回はこのテーマで考えていきたいと思います。

アポロ11号月面着陸していない説とは?:

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アポロ11号のミッション:

ロケットを打ち上げ、月を周回し、月面に着地し、月面を飛行士が歩き、月の石を回収し、地球まで戻ってくるという任務でした。

そのため、アポロ11号は、4つのユニット, 具体的には、打ち上げるための「サターンV型ロケット」, 月周回用の「司令船」, 生命維持装置を積む「機械船」, 月面着陸用の「月着陸船」からなっていました。

アポロ11号, 月面着陸していない説とは?

世界各国の人々はアポロ11号のロケットが打ち上げられ、月を周回したことは事実だと認識しています。
しかし、月面に着陸したという部分が,アメリカとNASAが作り上げたフェークだったのではないかと疑っているのです。

どのように月面着陸シーンを作ったのか?:

月面着陸捏造(ねつぞう)説を唱えている人たちの中には、CIA所有のスタジオで、映画監督であるスタンリー・キューブリックの協力を得て、月面着陸の映像が撮影されたと考えているようですね。
NASAがハリウッドと協力していたと考えているのです。

月面で撮られた写真, ここがおかしい:

  • 撮影された写真のバックの空が真っ暗で他の星が全く写っていない。
  • 月は真空であるはずなのになぜかアメリカ国旗がはためいて見える。

*これらの疑問は基本的には当時の科学技術レベルでは月面着陸は不可能だったはずだという想いから来ています。

アメリカ合衆国の捏造の動機:

1960年代と言えば、米ソ冷戦時代の真只中です。
そんな中、ソ連のボストーク1号に乗ったガガーリンが人類史上初の有人宇宙飛行に成功します。

この知らせを聞いて焦ったのがアメリカでした。
1961年5月のアメリカ議会において、当時のアメリカ大統領, ケネディーはアポロ計画の決定を表明し、1960年代中に計画を成功させることを公約にします。

当時は、まだ、アメリカも有人飛行を成功させたばかりで、月へ行き、月面に着陸できるという自信があったわけではなかったのです。

ただ、政治的にソ連に負けるわけにはいかないという現実のみが確固としてありました。

捏造説の方が真実だと人々に思わせた理由は?:

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スタンリー・キューブリックの存在:

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1)スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」が公開されたのは、1968年。この映画の中で、未だ到達したことのない宇宙の映像が再現されていたのです。
真空状態の映像も見事でした。
更に、今までになかった「コンピューターに人間が制御される, コンピューターが意思を持ち人間を支配」するという現在、身近なテーマになりつつある問題を提起していたのです。

2)2002年にも、フランスで「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」というドキュメンタリー風番組が4月1日のエープリル・フールの特番としてテレビで放送されました。
出演者はスタンリー・キューブリックのそっくりさんの対談番組で、そっくりさんは、インタビュアーにNASAとハリウッドのしかけであることを暴露していく内容になっていました。
それなりに説得力のある内容であり、キューブリックが本当に出演していたと思っている人もいるようです。

映画「カプリコン1」の公開:

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1977年にアメリカとイギリスで共同制作され、公開された映画がこの「カプリコン1」
まさにアポロ11号の計画の捏造論そのものの映画でした。

あらすじは、
“人類史上初の有人火星宇宙船カプリコン1の打ち上げの日。
3人の宇宙飛行士は既に乗り込み発射準備をしている中、発射3分前に突然ハッチが開き、1人の男が現れ、緊急事態が発生したことを伝えると、飛行士たちを連れ出し、NASAのジェット機でどこかへ連れ出します。

しかし、宇宙船は大衆が集まる中、そのまま発射されます。

NASAの責任者は、飛行士たちに連れ出した理由を生命維持装置に欠陥が見つかったためと告げますが、その後、彼らが連れていかれたのは、格納庫でした。
中には、火星着陸から帰還までの芝居用のセットが用意されていました。・・・・”

*この映画が契機となって、アポロ11号の月面着陸を疑いだした人も多くいました。

アポロ11号が月面に着陸した確たる証拠とは?:

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1970年以降、アポロ11号の月面着陸疑惑が世界中を賑わせていましたが、2014年にNVIDIA社(エヌビディア)が行った光の分析調査の結果で、アポロ11号は本当に月面着陸を達成したと確信した人が多かったようです。

NVIDIA社はアメリカの大手半導体のメーカーのひとつで、グラフィック処理を行うパソコン向け半導体チップの開発・製造・販売している企業です。

この会社が行った実験は、アームストロング船長が月着陸船から降りるオルドリン飛行士を撮影した写真から、コンピューターグラフィックスを使って光線の点にフォーカスして写真を再現させたのです。

NVIDIAの再現結果は?:

・同社エンジニアリングチームが月面状態を詳細にモデリングして再現した結果、背景の星は写真に写らないことが判明しました。
理由は、星は月面の光に打ち消されてしまうからです。

・「不自然な光があたりすぎている」という世間からの指摘については、月面に反射する太陽光のために実際にアームストロング船長の写真と同じようになることもわかりました。

・NVIDIAによれば、写真の光の「光源の大半は、月面に反射する太陽光の他、10%程度がアームストリング船長の宇宙服から発せられる光の影響もある。」ということです。

今回の写真の再現には、10%の宇宙服の光の影響は反映されていないのですが、もし、反映させた場合には、更にリアルに近い状態を再現できるとしています。

・アームストロング船長が撮影した写真とNVIDIAが再現した映像は、ほぼ一致し、船長の撮影した写真は本物であると結論づけられました。

著者の見解:

著者も当時,リアルタイムで 映画「カプリコン1」を見たのですが、それを見て、ひょっとしたらアポロ11号は月面着陸していないのではないかと疑い始めたひとりです。

それだけ技術的に難しいプロジェクトだったと思っていましたし、月の外側を周遊することと、着陸することは難易度が全然違うとも考えてもいました。
テレビ番組で、谷の上からバスケットボールを落として、地上のゴールに入るか否かという映像が放送されたことがありますが、この高さからゴールを決めるのと同じように難しいことだったのではないでしょうか?

後にリバイバルで公開されたキューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」も見ましたが、やはり、宇宙や宇宙船の中のシーンはリアルで、今でもアポロ11号の前に公開された映画だとは信じられません。

2014年のNVIDIAの光の調査がなかったら今でも、アポロ11号着陸疑惑説を支持していたかもしれません。