ゲーリー・グッドリッジとは?
1966年生まれの格闘家。2017年1月には51歳になる日本で活躍した剛腕です。
トリニダード・トバゴ出身で、PRIDE設立後、第1回目から出場しているファイター。
当時のPRIDEファンの間では大人気でした。
もちろん現在は引退していますが、もともとは腕相撲の世界チャンピオン。
K-1やアメリカの総合格闘技MMAでも大活躍していました。
総合格闘技の戦績は23勝22敗1引き分けと、ほぼ5割の勝率でした。(引退前の数試合は連続して負け続けたことが勝率を下げた原因です)
格闘選手になる前のグッドリッジ
PRIDEファンの間では有名な話ですが、グッドリッジはもともとアームレスラー。
しかも世界チャンピオンになっています。
彼の格闘スタイルは剛腕でねじ伏せるスタイルで、左腕には剛力という文字を入れているほど。
さらに、腕相撲選手の前は、なんとウエイトリフティングの選手でもありました。
かなりの重量を持ち上げていたようですが、最大でどれほどのおもりを持ち上げたのか、記録はありませんでした。
総合格闘技の前にキックボクシング選手として活躍していた時期もあります。
ただ、それは、かなり負け越していたようです。
PRIDEでの活躍
やっぱりグッドリッジと言えば、豪快なパンチでしょうね。
獣のような肉体と顔つきから繰り出されるパンチは、観ている人たちを熱くさせるほどの力を持っていました。
ただ、蹴りや寝技はあまり得意でなかったため、無敵というわけではありません。
どんなにピンチな状況もグドリッジであれば、一発逆転があるので最後まで試合がわからないのが面白かったですね。
PRIDEで名前が売れるとK-1に参戦。
怪力を持っていて、寝技が禁止なのでかなり強いと思われましたが、意外と勝てませんでした。
K-1でのジェロムレバンナ戦での負け方なんて、何もしないままぼこぼこにされていました。
PRIDE時代に注目された出来事
首から太いチェーンをぶら下げて入場するシーンは今でもファンの頭に残っていると思います。
彼がそんなPRIDEのリングで残した数々の試合とは別に、いくつか注目されたこともあります。
・リングガールをグッドリッジの実の妹が務めたことがある
・テレビの企画で腕相撲100人斬りを達成した
・小川直哉との試合の前に「パンチで負けてくれ」と八百長を仕掛けられたと告白
*報酬が納得いかず、断る。そして試合はグッドリッジが腕を固められて負けてしまう。
普段は温厚なタイプのグッドリッジも、観ている人を意識した試合が多いでした。
それだけに面白いんですが、怖い人物と思われてしまいますが、実際はすごく優しくてニコニコしているそうです。
現在は頭の病気?パンチドランカーを告白
魔裟斗が引退する時にパンチドランカーになりたくない、と言っていましたが、格闘家、とくに頭を殴られる種類の格闘技の選手は頭に障害を持つことがあります。
いきなりではなく、蓄積されていって記憶障害などの症状がでるのがパンチドランカーです。
グッドリッジは引退後、このパンチドランカーになったと診断されました。
実際はCTE(慢性外傷性脳症)という病気です。
脳の病気で治ることはほとんどありません。
ただ、幸いにもグッドリッジの場合は、軽度らしく、ほとんど日常生活にも支障はないし、ただ単に多少物忘れが多い程度らしいです。
現在のグッドリッジはカナダにいる!
引退する前の現役の時代、2008年にグッドリッジはカナダでFighting Universityというジムをオープンしました。
*引退は2010年ですので、ジムを開けて2年は現役を続けました。
そこのジムでは、もちろん格闘技を教えているのですが、パンチドランカーという病気を抱えながら大丈夫なのでしょうか。
実際にグッドリッジにインタビューされた記事がありましたが、全然大丈夫!とのことです。
日本語でダイジョーブと答えているので、記憶力にはさほど問題はなさそうですね。
生徒にもしっかりと指導しているらしく、まだまだ格闘技で稼げているみたいです。
また、一番好きな選手は桜庭一志だと答えるほどかなりの親日家。
そりゃ、ファイトマネーの問題もありましたが、あれだけ日本で稼げば好きになるでしょうけど。
今後も、日本での活躍も期待したいです。