田中康夫(元・長野県知事)の2016年現在

作家から政治家に。元・長野県知事の田中康夫

1956年、東京都に生まれた田中康夫でしたが、父親が長野県内の大学教授になったこともあり、長野県で育ちました。

中学時代はサッカー部のキャプテンもこなしながら成績は超優秀。

大学は東大を受験するも不合格で、浪人生活を経て一橋大学の法文学部に入学しました。

 

その後、1980年に「なんとなくクリスタル」という小説を執筆。
それが文藝賞を受賞して、作家としての活動が始まります。

それでも大学卒業後はモービル石油に入社。

しかし、作家との両立が難しいことから3か月で退社しました。

 

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2000年には長野県知事選に出馬し、当選しました。

2期を務めあげて、2007年に新党日本から出馬してこちらも当選。

2009年には衆議院選で兵庫8区から出馬してまたまた当選。

 

ここまで選挙戦では負け知らずでしたが、2012年の衆議院選挙では落選してしまいました。

 

 

田中康夫の主な政治活動や理念

新党日本では代表を務めていましたが、民主党や自民党の政権時代はとにかく批判を続けていました。

弱い者の味方をする田中康夫は、着実に支持を集めてはいたものの、民主党が政権を握ると与党として取り扱われながらも「お子ちゃま内閣」などとそれでも批判を繰り返していました。

当時民主党の小沢一郎とは仲が良くて、たびたび評価するような発言をしていましたが、それでも批判する部分も多々あり、長いものに巻かれない意志の強い政治家でした。

 

日本経済の考え方も、イギリスのブレア首相のようにクリーンで平等な社会を構築することを目指しており、とても正義感の強い性格です。

 

ただ、正論でありながらも弱いものの味方をするばかりに、大手広告代理店をバックにつけているメディアなどでは冷ややかな意見を突っ込まれることもよくありましたね。

 

とにかく、毒づいた批判や発言で物議を醸すこともありましたが、素晴らしい理念を持った政治家でした。

 

 

石原慎太郎と似たような足跡

田中康夫石原慎太郎
代表作クリスタル族太陽族
出身大学一橋大学一橋大学
知事元・長野県知事元・東京都知事

やはり、どうしても石原慎太郎とは共通した部分が多すぎて比較されることが多い田中康夫。

 

政治理念などは真逆と言ってもいいほどの二人ですが、似たような足跡をたどっているせいか、メディアでも比較されることもしばしばありました。

 

2人ともお互いに意識している部分はあるようで、それでも田中康夫が長野県知事に就任した際は石原慎太郎は激励していました。

 

 

意外と知られていない田中康夫の過去

・一橋大学を卒業してすぐに結婚をしましたが、1年足らずで離婚して、2010年に客室乗務員と再婚しています。

・飛ばし屋としても有名で、アウディやBMWなどに乗っていました。

・1982年には歌手としてデビューし、作家さんなので作詞家としてもデビューしました。

 

 

政治家を引退。現在の田中康夫

政治家としての活動がなくなった田中康夫ですが、現在はテレビなどを中心にコメンテーターやゲストとして番組に出演しています。

 

ニコ生放送やラジオでもかなり多くの出演をしているので、意外と身近な存在かもしれませんね。

 

他にも、新聞や雑誌などでコラムなどを寄稿していたり、作家として文章力に長けているのでライターとしても活躍中。

 

田中康夫のツイッターやFacebookなどでも最新の情報が確認できます。

 

原発問題やTPPについても激しく政府の対応を批判するなど、有識者として鋭い意見が一部では評判がいいようですね。