井筒監督(井筒和幸)と言えば辛口のコメンテーターとしてお茶の間でも広く知られています。
本業の映画監督として自身の作品に出演した俳優たちの進路や活躍なども気にしていました。
今回は井筒監督の経歴や現在の活動、病気や沢尻エリカさんとの関りについて見て行きます！
※アイキャッチはORICON NEWSより引用しました。
井筒監督(井筒和幸)さんのプロフィール
本名：井筒 和幸 (いづつ かずゆき)
出身地：奈良県大和郡山市
血液型：A型
生年月日：1952年12月13日
所属事務所：株式会社NAVY
井筒和幸さんの映画製作歴は高校時代には始まっていたらしく、学生ながら8ミリと16ミリ映画の完成させるなど芸術性だけでなく積極的な行動力を持った青年だったようです。
映画監督を目指すキッカケになったのは小学6年生の時に映画「陸軍残虐物語」(主演：三國連太郎)を観て衝撃を受けたことだそうですが、この作品は井筒和幸さんの将来の進路だけでなく、思想面や価値観に対しても大きな影響を与えたと思います。
また、高校3年生の時に自主制作した「俺たちに明日はない」を文化祭で上映しようとしますが、主人公が墓場で自慰行為をする内容が含まれていたので許可が下りなかったそうです。
もちろんそれで諦める井筒青年ではなく、物理の教室を無断で占拠して強引に上映したそうです(笑)
1975年に「行く行くマイトガイ 性春の悶々」で監督(井筒和生名義)デビューを果たし、上京後は井筒和幸名義で監督業や雑誌で執筆活動をするなど現在のスタイルに発展しました。
井筒監督の代表作
井筒監督は1981年から一般向けの映画を作り始めて以降、多くの作品を世に送り出しました。
ここでは特に知られている「井筒作品」を動画を交えて簡単に振り返って行こうと思います！
岸和田少年愚連隊 (1996)
1996年3月16日に公開した「岸和田少年愚連隊」では主演に若手お笑いコンビのナインティナインの起用と、岸和田を舞台とした不良の青春コメディーがマッチしてヒットを記録しました。
ナインティナイン以外にも宮迫博之さんやFUJIWARA、宮川大輔さんや野性爆弾など今では大物タレントに成長した面々が出演しており、皆さんの若い姿に何とも言えない哀愁が湧きます。
パッチギ！ (2004)
2005年1月22日に公開された「パッチギ！」は日本人の男子高校生と在日コリアンの女子高生との恋愛をテーマにしており、恋愛映画でありながら国籍の壁も取り上げている話題作です。
この「パッチギ」は”突き破る・乗り越える・頭突き”の意味を持ち、井筒監督は作品外でも頭突きの意味としてパッチギと口走ってしまう事があるそうです。
主演は塩谷瞬さんと沢尻エリカさんで、オダギリジョーさんや桐谷健太さんなども出演しています。
社会問題を無頼に例える
今ではあまり使わなくなった「無頼」という言葉をご存知でしょうか？
無頼とは「定職に就かず無法な行いをする人」と、もうひとつ「頼みにするところが無い」との意味がありますが、井筒監督は泉谷しげるさんとの対談で社会問題を”無頼”に例えていました。
中高年の引きこもりを一方的に悪く見るのではなく「社会に対抗する砦」と表現し、自由(無頼)に生きられずに色々と我慢して来た気の毒な結果であるとコメントしていました。
無頼と聞けば「男はつらいよ」の寅さんを思い浮かべますが、今は風の向くまま気の向くまま生きられなくなった時代の一方、無頼になることを望まない人までもが無頼になっています。
井筒監督は無頼という言葉を使って時代の変化や社会問題を気に掛けていました。
井筒監督の国籍は日本？韓国？
ここでは井筒監督の国籍について見て行こうと思います。
そもそも国籍について色々な噂が出るのは何とも不思議な気がしますが、井筒監督は監督を務めた「パッチギ！」や自身の言動から韓国籍であるとネットで噂になっていました。
在日韓国・朝鮮人について「日本に取り残されて生まれた」とコメントしており、太平洋戦争中の強制連行が原因となった被害者の子孫であると定義していました。
その他にも自衛隊を解体して非武装中立を目指すべきと発言するだけでなく、安倍政権による安全保障政策や集団的自衛権などについて猛烈に反発していました。
このようなスタンスから「在日だ」と叩かれるようになりましたが、井筒監督の祖父は太平洋戦争以前から地元の名士として知られる存在だったらしく、生まれも育ちも奈良県民なので韓国や北朝鮮籍ではなく日本国籍であると思われます。
しかし、戸籍は究極のプライバシーなので第三者が知り得るのは難しいですね。
井筒監督の現在
映画「岸和田少年愚連隊」や「パッチギ！」で映画監督として実力を認められ、辛口のコメンテーターでも注目を集めていた井筒監督ですが、現在はどのような活動をしているのでしょうか？
この項目では井筒監督の現在や病気、沢尻エリカさんとの関りについて見て行きます。
病気を患って療養中？
井筒監督は今年で64歳になりますが、健康状態や病気についてはどうなのでしょうか？
現在のところ病気を患っている情報はありませんが、過去に離人症(りじんしょう)を発症していたと告白し、極度のストレスが原因だったと当時を振り返っていました。
原因となったのは1983年に映画「みゆき」(原作：あだち充)の制作を依頼されたことで、自らの境遇とかけ離れた作品内容を思い描く事が出来ず、次第に追い詰められて発症したそうです。
1日3度の抗鬱剤を服用しながら形式にこだわらない”思いつき”を大事にする手法を採り入れて撮影を続け、なんとか完成させてゼネラルプロデューサーからお褒めの言葉を貰ったそうです。
硬派な映画や大人の恋愛を観たり作ったりしてた井筒監督からすると大変なギャップに苦しむのも分かりますが、そこで培った経験が「岸和田少年愚連隊」などで活きたとも言えますね。
現在は離人症を克服していますが、精神的な病気はいつ再発するか分からないので要注意ですね。
映画「パッチギ！」で共演した沢尻エリカは娘同然？
2019年11月16日に女優の沢尻エリカさんが麻薬取締法違反の容疑で逮捕されました。
沢尻エリカさんのブレイク作「パッチギ！」の監督だった井筒監督に対して注目が集まり、当時の印象や最近の関わりや様子についてインタビュー取材を受けていました。
あまりのショックに驚きながらも「あほんだら！」と井筒節が炸裂していました。
井筒監督は自身の映画に出演した役者の”その後”を気遣っており、沢尻エリカさんや桐谷健太さんらを「パッチギ！学校」の卒業生として今も変わらず可愛がっていたそうです。
沢尻エリカさんを娘同然に気にしており、映画のヌードシーンも見たくないと発言していました。
今後、沢尻エリカさんに対してどのような判決が下るのか不透明ですが、井筒監督の性格からして覚悟を決めれば救いの手を差し伸べてくれる可能性は高いと思います。
また、本当の娘さんがひとりいるそうですが、特に情報は公開されていませんでした。
新作映画の主演にEXILEのMATSU起用？
2012年11月3日に公開の「黄金を抱いて翔べ」以来となる新作映画を製作中だとの情報があり、主演にEXILEのMATSU(松本利夫)さんが起用されると話題になっていました。
実際にエキストラの募集なども終わっていて映画の撮影は順調・・だったはずなのですが、2019年が終わろうとしている今も公開されるとの情報はありませんでした。
この作品について週刊誌でも色々と触れられており、その中で「山口組」の元最高幹部を主人公にした内容と紹介され、2018年11月にはクランクアップしたと報じられていました。
極めてデリケートなテーマであり、最近は暴力団同士の抗争が活発化しているので内容によっては公開が難しく、映画館での上映ではなくDVDや配信形式になるかも知れません。
井筒監督のまとめ
今回は井筒監督(井筒和幸)について見てきました。
外見や言動から怖いイメージが強いですが、作品で関わった若い俳優たちからとても慕われる存在であり、社会的弱者に対しても親身に考えている様子が伺えました。
教え子でもある沢尻エリカさんとの関りはサポートも含めて今後も続くと思いました。
また、ストレートな政治的発言やスタンスから韓国籍であると噂されていたものの、それを裏付けるような証拠はないので日本国籍である可能性が高いと思われます。
注目された新作映画の公開は未定ですが、そちらの動向からも目が離せないですね。