元広島東洋カープの前田智徳さん。
2019年現在の背番号「1」は鈴木誠也選手ですが、広島の「1」と言えば、前田智徳さんのイメージが強い人が多いのではないでしょうか?
今回は、前田智徳さんの経歴や現役時代、家族、現在についてまとめてみました。
前田智徳プロフィール
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名前:前田智徳(まえだとものり)
生年月日:1971年6月14日
年齢:48歳(2019年10月時点)
出身地:熊本県玉名市
身長:176㎝
体重:80㎏
投打:右投げ左打ち
ポジション:外野手
プロ入り:1989年ドラフト4位(広島東洋カープ)
引退年:2013年
選手歴:熊本県立熊本工業高校→広島東洋カープ(1990年~2013年)
プロ入り前
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前田智徳さんは、中学時代は軟式野球部で活躍し、高校は強豪の熊本工業高校に進学。
甲子園には合計3回出場。(3年生の時には、主将で4番を務めるも2回戦敗退)
3年生の甲子園終了後には、プロのスカウトからも注目される存在でしたが、ドラフト会議でふたを開けてみれば、広島東洋カープから4位指名という結果になりました。
前田智徳さん自身は、地元九州の福岡ダイエーホークスへ入団希望してたため、1時間近く泣き続け、一旦はプロ入りを拒否するも、広島のスカウトの言葉と人間性に惹かれ、最終的には入団しています。
プロ入り後
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前田智徳さんは、1年目から頭角を現し、2年目の1991年には外野手として19歳(外野手では史上最年少)でゴールデングラブ賞を受賞しています。
その後は、非凡な打撃センスと勝負強さを発揮し、広島の中心選手(3番を打つことが多かった)として活躍しました。
度重なるケガ(アキレス腱断裂など)に泣かされますが、2007年には2000本安打を達成しています。
徐々にスタメン出場が減り、代打での起用がメインになりますが、勝負強さを発揮し、「代打の切り札」となりました。
しかし、度重なる故障と年齢的な衰えもあり、2013年に現役を引退しています。
前田智徳の評価は?
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前田智徳さんの現役時代について、他の選手・監督はどう思っていたのでしょうか?
一部を抜粋してみました。
野村克也(元ヤクルト監督)
前田智徳さんがヤクルトのドラフト候補に挙がっていないと知ると、「なんであの選手(前田さん)がうちのリストにないんだ」とスカウトを叱責したと言われています。
山本浩二(入団当時の広島監督)
まず何よりユニホームの着こなしが気に入った。こういう選手は成功するんです。バッティングを見て、もっと驚いた。トップの位置がピタッと決まっていて軸がブレない。フォームも崩れない。相手ピッチャーに関係なく、全て自分のスイングでボールを処理している。だから、打球は詰まってもヒットになる。技術的には何も教えることがなかった。こういう子を天才というんだと思いましたね。
落合博満(元中日監督)
今の日本球界(1999年当時)に、俺は2人の天才打者がいると思っている。1人がオリックスのイチローで、もう1人が前田なんだ。前田は、いかにしてボールを自分のポイントまで呼び込んできて、自分の形で打つかという打撃のお手本。イチローは、そこへボールが来ないなら、自分が体を寄せていってそのポイントで打つという打撃なんだな。
前田の打撃は、プロ野球50年の歴史の中で、ずっと理想とされてきたフォームといえる。みんながお手本にしていい、生きた教材。
今中慎二(元中日投手)
ランナーがいる時の集中力は凄かった。『ヒットなら仕方がない』と諦めにも似た気持ちで投げていました。僕を『コノヤロー!』という気分にさせたのは後にも先にも彼(前田)だけですよ。
伊藤智仁(元ヤクルト投手)
僕が対戦したバッターではナンバーワン。バットコントロールが天才的で全く弱点がなかった。本気になった前田には、どんなボールも通用しなかった。どのコースも、どんなボールもバットの芯でとらえる技術を持っていました。
松井秀喜(日・米で活躍)
前田さんの背中に『男』を感じます。打撃が素晴らしいし凄みもある。広角に打てるしチャンスにも強く、いつも打ちそうな雰囲気が漂っている。日本で一番いいバッターかもしれません。
イチロー(日・米で活躍)
(若手時代に)あの人(前田さん)のバッティングにはかなわないと思った。
特に前田智徳さんの打撃はチーム内外でも高く評価されており、味方からは頼りにされる一方、相手からは非常に恐れられていました。
ただ、前田智徳さんは打撃の理想が高く、「ヒットを打っても喜ぶどころか塁上で悔しがっていた」と、古田敦也さん(元ヤクルト)が明かしています。
※前田さんと古田さんはドラフト同期入団(球団は違いますが)ですが、前田さんが高卒入団、古田さんが社会人入団の為、古田さんの方が年上になります。
「今のは俺の理想のバッティングじゃない!」と思っていたのでしょうか?
その為か、「職人」とも呼ばれており、近づきがたい雰囲気を持っていたとも言われています。
前田智徳の家族(嫁、子供)は?
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前田智徳さんは、奥さんと子供3人の5人家族の父親のようです。
その辺りを書いてみました。
嫁について
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前田智徳さんは、2001年3月7日に結婚しています。(当時29歳)
奥さんのお名前は、西岡英美さん(当時25歳)で、セントフォース所属のフリーアナウンサーでした。
セントフォースと言えば、現在もフリーアナウンサーが多く所属する大手事務所ですよね。
西岡英美さんは、結婚と同時に面舞台から姿を消し、アナウンサーとしての活動はしていないようです。
学歴もアメリカの高校から、東京女子英文科に進んでいますので、いわゆる帰国子女ですよね。(おそらく英語はペラペラでしょう)
子供について
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前田智徳さんと英美さんの間には、息子さん2人と娘さん1人がいることが分かっています。
息子さん2人については少し情報がありますのが、娘さんについては情報がありませんでしたので、分かっている範囲で書いていきたいと思います。
長男:前田浩由
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現在、18歳くらいだと思われる浩由くん。
少年時代は野球に打ち込んでいたようですが、高校時代は剣道をやっているのではないかと思われましたが、これは全くの別人でした。
広島の進学校である修道高校に通っていたとも言われていますが、確証はありませんので、悪しからず。
次男:前田晃宏
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次男の晃宏くんは、16歳くらいだと思われるので、おそらく高校生です。
前田智徳さんの子供で野球をやっている息子というのは、この晃宏くんのことを指しています。
小学生のころから、野球を始め、ジュニアの日本代表にも選ばれています。
調べて見ると、現在は、神奈川県の慶応高校で野球を続けているようです。
生まれは広島のはずなので、野球留学の可能性が高いです。
それにしても慶応高校なので、頭が良いのかもしれませんね。
前田智徳の現在
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前田智徳さんですが、現役引退後は、テレビなどで野球解説者として活動しています。
テレビ朝日の「報道ステーション」では、スポーツコーナで野球の解説もしていますよね。
現役時代のイメージとは違い、よくしゃべるようになったなと思います。
なんか松岡修造さんと似てますね。
松岡修造さんも現役時代は寡黙で、引退後によくしゃべるようになったと言えばいいでしょうか。(少し暑苦しいですね)
意外なことにスイーツ好きだそうで、特にアイスと和菓子が好物だそうです。
広島東洋カープと言えば、去年までセ・リーグ3連覇を果たしますが、今年は4位に終わり、緒方孝市監督は辞任。
佐々岡真司新監督の元、来季からの巻き返しを図りたいところですが、前田智徳さんは打撃コーチあたりやってもらえないのかと思うファンもいるのではないでしょうか?
職人気質の前田智徳さんに「指導者には向かない」と言われるかもしれませんが、今のキャラクターだと案外面白いとかもしれませんよ。
以上、ここまでお付き合いありがとうございました。
前田智徳
玉名市ホームページ(前田智徳):https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/112/473.html
日本プロ野球名球会公式ホームページ(前田智徳):https://meikyukai.org/member/batter/tomonori_maeda.html