禁煙パイポのCM「私はコレで会社を辞めました」
禁煙パイポのCMでこのセリフは一躍有名に。
男性が3人、立て続けに小指を立てて、この言葉をいうだけのCMですが、すごい反響がありましたね。
この禁煙パイポという禁煙のための商品は、マルマンという会社が開発した商品で、ニコチンは入っていませんが、禁煙するために口寂しさを紛らわすための道具です。
タバコが体に悪いというのは、このCMが出ていた1984年から一般論として根付いていましたが、当時は「喫煙=カッコいい」という風潮があった時代です。
このころから禁煙はブームとなり、たばこ税がどんどん加算され、現在の500円近い金額にだんだん変化していきました。
とにかくこの禁煙パイポという商品は、禁煙補助装置のパイオニア的な商品であり、この「私はコレで会社を辞めました」というフレーズこそ、禁煙ブームの起爆剤になったのではないでしょうか。
このフレーズが流行らなければ倒産していた
実は「私はコレで会社を辞めました」には、ものすごいプレッシャーがありました。
マルマンはこのCMを放送するために銀行から借り入れをしていて、商品がヒットしなければ倒産することが明白だったんです。
出演した方々にも社運がかかったCM。
では、このCMに登場した男性3名は一般人だったのでしょうか・・・
出演した1名のみ判明!
実はこの「私はコレで会社を辞めました」に出ていた3名とも、エキストラさん。
ほとんど一般人で、エキストラ会社に応募してたまたまそのCMに出たそうです。
現在確認できたのは1名!
手塚さんという方で、CM出演時は44歳だったので、もう70歳を超えています。
なんと当時は公務員だったそうです。
公務員は昔から副業禁止のはずですが・・・笑
現在は庭師の仕事をまだ現役で頑張っているそうです。
CMのギャラについても判明しました。
なんと、あの禁煙パイポのCMのギャラは交通費と弁当代のみ!!
マルマンに当時は余裕がなかったようなので、それでも出演者たちには了承を得ていたはずだから良いとは思うのですが、ヒットしなかったら可哀想でしたね。
しかし、ちゃんと「私はコレで会社を辞めました」というフレーズがヒットして会社も業績を伸ばし、ちゃんとギャラが支払われたそうですよ。
CM出演者の男性、他の2名
出演者に他の2名ですが、前述の手塚さんのインタビューによると、1人は亡くなったそうで、もう一人は音信不通だそうです。
小指を立てて「私はコレで会社を辞めました」って言っただけで一躍有名人になった彼らですが、いろんな人生がありますね。
ちなみに、「私はコレで会社を辞めました」のコレというのは、小指を立てていますが、女性という意味ではなく、禁煙パイポを表現しているだけです。
シュールなCMだったので、逆に視聴者の興味を惹きつけることができたんでしょう。
CMも何がヒットするのかわかりませんね。