ブラジル出身のアルシンド・サルトーリ
アルシンドは日本に来る前からブラジルでプロとして活躍していたサッカー選手です。
ジーコやジュニオールなど、スター選手とプレーしていた経験があり、U-20のブラジル代表にも選ばれている大物。
Jリーグ発足時はラモス瑠偉などの日本に帰化した選手もいましたが、アルシンドもまた日本に帰化したと思われることもしばしば。
それほど、日本人には名の知れた存在です。
これは「アルシンドになっちゃうよ~」とか「トモダチなら、アッタリマエ!」というテレビCMが流行ったせい。
サッカー好きじゃなくてもアルシンドは知られた存在でした。
鹿島アントラーズに移籍したアルシンド
鹿島アントラーズでは1年目から公式戦で50得点という驚異のペースでゴールを量産。
ジーコに比べればネームバリューは劣りますが、実力はかなり高いものがありました。
結局日本ではヴェルディ、コンサドーレと渡り歩き、4季しか在籍していませんでしたが、キャラクターと高い実力からテレビ番組ではバラエティも含めて結構登場していました。
ブラジルの強豪、コリンチャンスに移籍し、1997年にはヴェルディに戻ってくるも、翌年にはブラジルのフルミネンセに。
とにかく、移籍の多い選手で、現役生活15年で実に12チームに在籍しました。
それでも結果を出していたので、評価の高いサッカー選手であったことは間違いありません。
引退後のアルシンドは大農場を経営
引退後はサッカーから離れてしまいます。
日本でもあるテレビ番組でアルシンドの実家を取材されていましたが、その実家に帰り、義父の農場を引き継ぐことになります。
33歳での再出発になったアルシンドですが、大豆畑などを栽培する農場の経営者になったのです。
代表取締役ではないのですが、役員という形で経営に携わりました。
農場は400ヘクタールの日本では考えられない広大な土地。
元サッカー選手でありながら、33歳という若さにして経営者という形での出発になりましたが、これが上手くいったそうです。
今も残るアルシンドの豪邸
日本での稼ぎが良く、自宅は日本で稼いだお金で建てたそう。
プールやサッカーコートも併設しているほどの豪邸ですが、そんなに鹿島やヴェルディの年俸が良かったの?
そうではないそうです。
「アデランスのCMは鹿島の年俸より良かった」
「アルシンドになっちゃうよ~のCMのおかげで他のCMもいくつか決まり、かなり稼いだ」
と、本人が語っているので、豪邸を建てても自身の会社も上手くいっているようなのでまだまだお金は持っているでしょうね。
アルシンド「日本に感謝している」
前述の通り、日本で稼ぎまくったおかげで日本にはすごく感謝しているとテレビのインタビューで語っていました。
実際に2011年の震災のチャリティーイベントにはブラジルからはるばる来てくれて、テレビの取材も受けてましたね。
ブラジルでも成功していながら日本に愛着を持っているのは嬉しい限り。
現在はフォス・カタラスの監督!
現在、アルシンドはブラジルの女子サッカーチームのフォス・カタラスというチームで監督業をしています。
2015年から監督として働いていますが、チームの戦績は調べられませんでした。
現在もアルシンドは監督として続いているので評価はされているのかと思います。
ブラジルのサッカーチームは成績が悪いと監督がすぐに更迭されるみたいです。
アルシンドには今後も日本で活躍してほしいですが、自身の農場も監督業もそこそこうまくいってそうなので、しばらく日本での活躍はなさそうですね。