糸井重里さんは職業不詳と言っても過言ではないほど幅広く活動しています。
正式な肩書は「コピーライター」になど物書き全般となっているようでした。
今回は糸井重里さんの経歴や現在の活動についてクローズアップしていきます!
糸井重里さんのプロフィール
出典:ameblo.jp
糸井 重里(いとい しげさと)さんは1948年11月10日に群馬県前橋市で生まれました。
小学生の頃は漫画が好きで将来は漫画家になりたいと思っていたそうですが、中学生になると一転して文学にハマり北杜夫さんの作品を特に好んで読んでいたそうです。
高校時代はアンダーグラウンドな作品に目覚め、バンカラ(明治~大正期の学生)をマネて一本歯の下駄で学校に通うなど奇抜な生徒になっていました。
法政大学文学部に入学し、1年ほど建設現場のアルバイトをしていたそうですが、学生運動に傾倒して逮捕歴が5回ほどあり、結果として大学は中退してしまいました。
女優の樋口可南子と不倫の末に結婚
出典:ほぼ日刊イトイ新聞
糸井さんは1981年に一般女性と結婚して娘さんが1人いました。
ところが、結婚の翌年に女優の樋口可南子さんとの不倫関係が発覚し、その後に樋口さんが不倫について語った言葉が世間を騒がせました。
妻子ある人を好きになったのではありません。たまたま家族があっただけです
女優が言うと画になりますが、当時は倫理感が緩めだった事も幸いして大きなマイナスにもならず、糸井さんは前妻との離婚後に樋口さんと同棲を始め、1993年に正式に結婚しました。
今のご時世だったら二人とも世論に袋叩きにされていたでしょうね。
また、二人の間に子供は居ないので糸井さんの子供は前妻との間の娘さんだけでした。
コピーライターとしてデビュー
出典:全国不登校新聞社
大学中退後は知人の勧めでコピーライターの道を進む事になり、1968年にデザイン事務所「サムシング」に就職して1969年に「TVCFアイディア賞」で銀賞を、1971年には金賞を受賞。
1973年に「サムシング」が倒産したため、再び会社へ属すること無くフリーランスとして活動。
作詞家としての一面
出典:aldy.m78.com
1979年に沢田研二さんの「TOKIO」の作詞を担当して一躍有名になりました。
他にも忌野清志郎さんに「パパの歌」を提供しており、 山口百恵さんや矢野顕子さん、矢沢永吉さんなど有名アーティストにも詞を提供していました。
作詞活動はそこまで頻繁にしていませんが、依頼があれば作る感じのスタイルでした。
ゲーム「MOTHERシリーズ」の生みの親
糸井さんは「ドラゴンクエスト・シリーズ」に感動だけでなく嫉妬したそうです。
それがきっかけでゲーム制作を目指すことになり、いわゆる日本のRPG(ロール・プレイング・ゲーム)のシステム「剣と魔法で世界を救う」というコンセプトを破ろうとしたそうです。
架空の世界では無く、現代を題材した「MOTHER」の企画を任天堂へ持ち込みますが、最初は余り相手にされなかったところを「マリオ」の生みの親・宮本茂さんの一声で開発が決定。
開発環境は糸井さんの強い希望の「ボランティアが集まって作る。みたいな環境で仕事をしてみたい」との意を汲み、千葉県市原市にある普通のアパートで行われたそうです(笑)
現在の糸井重里さん
出典:mainichi.jp
多種多様な活動をしている糸井さんなので最近の動向が特に気になりますよね。
今年で70歳になった糸井さんが未だ精力的に活動しているか調査してみました!
ほぼ日刊イトイ新聞「ほぼ日」を主宰
糸井さんが立ち上げた「ほぼ日刊イトイ新聞」は1998年6月6日に開設されました。
「ほぼ日」は今年で20周年を迎え、2017年3月16日にはジャスダックに株式上場するなど趣味の域を超えたビジネスレベルにまで成長していました。
多くの著名人やクリエイターなどが連載を持ち、興隆のある有名人との対談やオリジナルグッズの販売が主なコンテンツとなっていました。
主な執筆陣
清水ミチコ 鳥越俊太郎 渡辺真理 春風亭昇太 天海祐希など
主な対談相手
タモリ 萩本欽一 矢沢永吉 松本人志 イチロー 明石家さんまなど
糸井さん自身も「ダーリン」の名称で日々コラムを執筆していました。
愛犬を失いペットロスと向き合う
糸井さん夫妻にはジャック・ラッセル・テリアの「ブイヨン」という愛犬がいました。
「(知人のブログで見て)夫婦でうわーっ、ってなりまして。でもその時点でも、僕には無理っていう思いがあったから、かみさんが見たいって言ったら、見に行こうと」
「当時住んでいたところはペット飼育不可でしたし、生活のこと、仕事のこと、家のこと、何から何まで考えなきゃならない。あんなに真剣に相談したこと、それまでなかったぐらい」
その後、現在の住まいを購入する事が出来たので飼わない理由が無くなったそうです(笑)
歳をとって老いて行くブイヨンに対しては「穏やかで守りたくなる可愛さがありますね」と語り、2011年に発生した東日本大震災以後は動物愛護活動の支援にも乗り出したそうです。
2018年3月21日にブイヨンちゃんは15歳で亡くなったそうですが、その際に「ペットロス」の感覚を初めて味わい、想像していたよりもはるかに切ないものだと振り返っていました。
その後、2018年8月の月命日に同じブイヨンと犬種の「ブイコ」を家族に迎えていました。
自身の年齢から新しいペットを家族に迎える事に躊躇していたそうですが、奥さんが10歳年下である事と娘夫婦が動物好きでサポートしてくれる事から決断したそうです。
犬がいなくて自由になった・・その自由は、もういいです。
いろいろ省略しましたが、夫婦というのはわるくないです。
引用:ほぼ日 今日のダーリン
愛犬を通じて家族の大切さを再認識し、ペットロスから立ち直りつつある様子でした。
糸井さんの文章からはペットへの強い想いと愛情が伝わってきますし、キチンと家族として迎え、自分に何かあった時の事まで考える姿勢には尊敬の念を抱いてしまいます。