ジョージ・ブッシュ元・第41代アメリカ大統領が先日亡くなりました。
最近では息子も大統領になった事から”パパブッシュ”との愛称も広がりました。
今回はジョージ・ブッシュさんを偲びつつ功績を見て行こうと思います!
ジョージ・ブッシュさんのプロフィール
ジョージ・H・W・ブッシュ (ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ) さんは1924年6月12日にマサチューセッツ州ミルトンで生まれました。
父・プレスコット・ブッシュはコネチカット州選出の共和党上院議員を務め、母・ドロシーは母方の先祖がイギリス王室に連なる家柄と言われるほどの華麗なる血統でした。
幼少期から高校までを「グリニッジ・カントリー・デイスクール※」で過ごしました。
※日本で言うところの「一貫教育の付属学園」です。
海軍のパイロットとして参軍
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高校卒業後に海軍へ志願し、空母艦載機のパイロットとして配属されました。
ブッシュさんは第二次世界大戦における“最も若い艦上攻撃機パイロット”と記録されているそうで、1942年の初陣から1944年までに1228時間の飛行時間を記録しました。
また、2度撃墜されますが2度とも味方に救助される強運も持っており、1944年末頃に海軍を退役するまでに5個の勲章を受章しました!
妻バーバラと結婚
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海軍を退役した1945年1月6日にバーバラ・ピアスと結婚し、後に6人の子供を授かりました。
2人はミシガン州トレントンの賃貸アパートで暮らし、ブッシュさんは「イェール大学」へ進学して1948年に経済学の学士号を取得し無事卒業しました。
アメリカ大統領への道
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1964年にブッシュさんはテキサス州上院議員選挙に共和党候補として出馬しました。
しかし、その年の選挙は民主党が有利に戦った流れを受け、対抗馬の民主党現職ラルフ・ヤーボロー氏を相手に善戦するものの落選してしまいました。
その後はテキサスの第7区の共和党・下院議員に選任され、再び1970年の上院議員選挙に挑む者の、民主党の新人・ロイド・ベンツェンに敗れてしまいました。
CIA長官や国連大使を歴任
ブッシュさんは議員選挙では結果を出せませんでしたが、当時のアメリカは共和党の大統領が続いていた事から様々なポストに就く事が出来ました。
アメリカ国連大使や中国への特命全権公使、CIA長官などの自身の実績以上の要職を歴任し、ワシントンでの実績と人脈を積み上げて行きました。
ロナルド・レーガンの副大統領へ
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1980年に共和党の大統領指名を争う予備選に出馬し、有力候補だったレーガン氏の経済政策を「ブードゥー(呪術)経済学」と批判して話題になりました。
結局は敗れてしまいましたが、レーガンから副大統領候補に指名され、二人三脚で大統領選挙に挑みホワイトハウスへの道を共に切り拓きました。
その後は2期8年をレーガン大統領の副大統領として過ごしました。
レーガンの支持で大統領へ
1988年の大統領選挙に出馬し、当時絶大な人気を誇っていたレーガン前大統領の支援もあり、民主党のデュカキス氏に大勝して第41代大統領に就任しました。
大統領に就任直後の1989年2月24日に昭和天皇の葬儀「大喪の礼」に出席するために来日。
続く1989年12月3日には地中海・マルタでソビエト連邦のゴルバチョフ書記長と会談し、冷戦の終結を宣言するなど外交的な成果を次々と出して行きました。
湾岸戦争を主導
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1991年1月17日から2月28日に掛けての「湾岸戦争」を国連軍盟主として主導しました。
戦争は事前の想定より遥かに短期間で終結し、アメリカとして「ベトナム戦争」の悪夢を打ち払う勝利をもたらした大統領として支持率が89%に急上昇しました!
大統領退任後の晩年
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1992年の大統領選で民主党のビル・クリントン候補に敗れてワシントンを去りました。
その後、息子のジョージ・W・ブッシュ氏が有力な大統領候補になった頃から「息子の邪魔にならないように」と、意図的に表舞台から姿を消したと言われています。
それにしても、親子揃ってイラクのフセイン大統領と戦う事になりますが、これは何かブッシュ家の宿命のようなものかもしれませんね。
晩年は闘病生活の日々
2012年11月23日に気管支炎でテキサス州・ヒューストンの病院に入院し、12月中旬に容態が悪化して集中治療室に運ばれますが持ち直して退院しました。
2017年1月頃から肺炎で入院している事が報道されましたが1月30日に無事退院。
しかし、妻・バーバラが2018年4月17日に亡くなった事もあり、気落ちしたのか体調を崩しがちだったらしく、2018年11月30日に94歳で亡くなったと報じられました。
死因は今のところ発表されていませんが呼吸器系の病気かも知れませんね。
ジョージ・H・W・ブッシュ
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