ノッポさんとは?
NHKの「なにしてあそぼ」や「できるかな」で子供向け番組にメインで登場していた無口のキャラクターです。
現在の30代後半~50代の方は、子供のころにテレビで見たことがあるという有名人でした。
ノッポさんは身長181cm。現在では180センチ以上というのはそこまで珍しくありませんでしたが、当時は日本人の平均身長は160㎝台後半。180㎝あれば十分ノッポでした。
大きくてもどことなく不思議なキャラクターと、スナフキンがかぶっていそうな独特な帽子、そして一言も発しないので妙な空間を作るというか、とにかく子供だけでなく大人までもが気になるような、そんな存在でしたね。
ゴン太という着ぐるみを着たキャラクターと一緒に紙遊びをしたり、子供が興味を持つような遊びをして興味を惹かせるというのがこの番組が人気だったところ。
ノッポさんの喋る部分はゴン太が喋ってくれるため番組が成り立つ部分もあるんですが、実際にこのキャラクターでなくても手先が器用で毎回新しい遊びを披露するので普通の人がやっても子供には人気の番組だったかもしれませんね。
では、ノッポさんの番組終了後のその後と、現在を調査してみました。
番組終了後のノッポさんのその後
1966年から24年間もの間、NHKで番組を持っていたノッポさん。
しかも24年間もの間、ある日を除いて一言も話しませんでした。
ある日は、最終回のことです。
「できるかな」の最終回、ノッポさんはいきなりおしゃべりを始めました。
そのセリフに台本はなかったそうなのですが、見た目通りの優しくて親しみやすそうな声は子供たちだけでなく、大人も感動しました。
しかも、それまでノッポさんは喋れない障害のある人だと思っていた人が多く、番組で喋ったことよりも「しゃべれる人だった」と分かったことに大きな反響があったようですね。
番組が終了してからは、基本的には絵本作家・児童向けの文学作家としての活動が多く、現在まで50を超える著書に携わっています。
本名は高見嘉明ですが、高見のっぽという芸名を用いて活動しています。
また、いろんな番組にも出演しています。
NHKはもちろん、トリビアの泉や平成教育委員会などバラエティ色の強い番組にも出演したことがあります。
過去の番組以外はほとんどしゃべりは解禁していて、無口であったというキャラクターは忘れ去られているようです。
現在のノッポさんの温かい活動!
画像出典:http://gigazine.net/
nopposan.jpというサイトで現在のノッポさんの活動は確認することができます。
ノッポさんは2017年で83歳になりますので、かなりの高齢。
それでも子供向け作家として大活躍中。
かつてほどの活躍は難しくなってきていますが、たまにテレビ番組にも出演しながら自身の活動も継続しています。
(ただ、2016年以降はテレビ番組はほとんど出ていません。そのほかの活動は行っているので2017年現在はご健在であることは間違いないです)
現在の一番の活動は、2013年から 「ひとり芝居 ノッポさんの宮沢賢治~ぼくは賢治さんが大好き!」で演出など多くを手掛けています。
平成21年に日本児童文芸家協会児童文化功労賞を受賞し、子供向けの作家としての大御所と位置付けられていますが、今後もお元気で活躍してくれることを期待したいですね。