現在語られる釜本邦茂はすごい?すごくない?問題
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1944年生まれ、2017年現在で73歳になる釜本邦茂ですが、サッカー好きなら誰もが知っているレジェンドですね。
202得点、79アシストを記録していて、両方とも未だに抜かれていません。しかも、202得点は251試合で成し遂げていますので、1試合当たりの得点率の高さは驚異的。
たしかに現役時代はオフサイドというルールがなくて、比較的に点数の入りやすいサッカーでしたが、それでもこの記録はすごいんです。
ですが、現在でも語られているのは「釜本邦茂は本当にすごかったのかどうか」という問題。。。
それでは、すごくないという意見をまずはまとめてみました。
・日本サッカー協会と国際サッカー連盟の基準が違っていて、釜本邦茂の記録は日本サッカー協会のものによる。だから、現在使われている国際サッカー連盟の記録で言ったら三浦知良の方が上。
・ブラジルクラブの2部チームの試合をして6試合で無得点。釜本邦茂ではなくて、周りが機能したから釜本邦茂が点数をとれたようなものだ。
・ブラジル2部のチームの補欠の選手が来日して得点王になった。釜本邦茂はブラジルに行けばその選手以下のレベルだった。
・メキシコオリンピックで得点王になれたのは、各国の選手はクラブチームで活躍している選手は出なかったからだ。
以上の理由で、現在で言えばJリーガーにもなれないという意見を持つ人がいるほどです。
まぁ、今と昔を比較すること自体がナンセンスなのですが、釜本邦茂が当時の日本サッカーでダントツの優秀選手だったことは間違いないのですが・・・
またメキシコオリンピックで得点王になったのも、いくらクラブで活躍している選手が出ていない大会だったとしても、凄いことです。
さらに、2014年にはイギリスのスポーツサイトで歴代日本代表選手の1位に釜本邦茂が選ばれていることからも、やはりすごい選手であることは間違いないですね。
サッカーを引退してからの釜本邦茂
引退の理由は会社で机に脚をぶつけて、「止まっているものも避けられない」といって体の衰えを感じたから。だそうです。
いくら若くたってタンスの角に足の小指ぶつけるのは普通だと思うのですが・・・
そこまで身体能力が高かったということでしょうね。
引退後の動向ですが、実は選手時代から所属チームの監督をしていました。
ヤンマーディーゼルというチームで、当時はJリーグがありませんでしたので、企業のクラブチーム。
そこで監督業を合計7年も勤め上げて、その後は松下電器・ガンバ大阪で4年間、2009年に1年だけ藤枝MYFCで監督業に精を出しています。
監督業をしていなかった1996年にはJFAの理事に就任し、1998年には副会長に。
日本代表の監督を決める権力があるほどのポジションですので、相当偉い人になりましたね。
今でいうと、中田英寿とか中村俊輔とか、そんな感じの伝説的なプレイヤーだったってことです。
1期だけの参議院議員
1995年に自民党から出馬して、当選しています。
当時のスポーツアスリート出身の政治家は馳浩、橋本聖子がいますが、参議院議員時代はJFAの役職などもあり、かなり多忙にしていたそうです。
そして2002年。
日韓ワールドカップがありました。
参議院議員として、そしてJFAのナンバー2として日韓ワールドカップを成功に収めたのはかなり称賛されるべきです。
参議院議員は1期だけでした。
2期目も目指しましたが、所属する自民党は圧勝したものの、釜本邦茂は落選してしまう結果に。
1998年に日本公団の関連会社で不正販売をした事件に関与していたことがニュースになったことがあったので、それが支持率を下げていたのかもしれませんね。
現在の釜本邦茂は?
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現在は日本サッカー協会(JFA)で顧問をしています。
数々のインタビューやサッカー雑誌での取材などで頻繁に登場していて、2017年現在で73歳になるのにまだまだ元気です。
また、講演なども積極的に行っています。
あまり知られていませんが、釜本邦茂は早稲田大学出身のエリート。
しゃべりも結構評判が良いみたいですよ。
日本代表の監督を決めたり、国際試合を決めたり、とにかくいろんな事を決定する重要な人物です。
今後も日本サッカーを支える活動に期待したいですね。