学生時代からアーチェリーでエリートだった山本博
アテネオリンピックで41歳にしてアーチェリーで銀メダルを取った山本博ですが、
アーチェリー界では有名なエリート選手でした。
横浜で生まれ育った山本博は、松坂大輔などプロスポーツ選手を多く輩出している横浜高校が
出身校です。なんと、高校時代にはインターハイで3連覇を達成。
アーチェリーは比較的マイナーなスポーツですが、それでもこの快挙は伝説とも言えるほど。
そのまま日体大に進学して、大学生の頃にロサンゼルスオリンピックに出場しています。
とにかく、学生時代からスーパーエリートだった山本博。
ロサンゼルスオリンピック
ソウルオリンピック
バルセロナオリンピック
アトランタオリンピック
アテネオリンピック
20年連続でオリンピック選手に選ばれた日本アーチェリー界の神様と言える存在でした。
アテネオリンピックのアーチェリー男子個人で銀メダル獲得!
5大会連続でアーチェリー日本代表に選ばれた山本博は、
アテネオリンピック出場時はなんと41歳。
アーチェリーは精神力と集中力が重要な競技で、サッカーやバスケットのように肺活量や
基礎体力は比べると重要ではありません。
それでも、もちろんプロアスリートとしての体力は絶対的に必要なのですが。
あまり覚えられていませんが、山本博はアテネオリンピックで銀メダルを取った20年も前に
ロサンゼルスオリンピックで男子個人で銅メダルを取っています。
当時は大学生で選手として伸びしろがあるころ。
それからソウル、バルセロナ、アトランタのオリンピックでは入賞はあるものの目立った結果は残せず・・・
そして成熟期を超えた41歳にして銀メダルを獲得したのです。
高校教諭だった銀メダリスト
1989年、ソウルオリンピックで8位入賞を成し遂げた翌年ですが、大宮開成高校の保健体育教員になりました。
アテネで銀を取ったときは、山本博はなんと高校教師だったのです。
これもメディアで結構騒がれましたが、高校の先生がオリンピックで銀メダルを取るなんて、ちょっと異次元ですよね・・・
大宮開成高校には16年間、勤務しました。
アテネオリンピックの2年後、2006年には大宮開成高校を退職して日本体育大学女子短期大学の助教授に就任しています。
中年の星と騒がれて一躍有名人に
アーチェリーの銀メダリスト山本といえば、「中年の星」。
前述のとおり、アテネで銀メダルをゲットしたときは、41歳。
これまで銅メダルが最高で、その後はオリンピックでさほど活躍していなかっただけに
あまり期待はされていませんでした。
年齢もあって。
しかし、40代にして銀メダルを取ったことでメディアはこぞって山本博にフォーカスし始めます。
中年の星として、同世代のお父さんたちを元気づける活躍をしたため、毎日のようにテレビに出ていました。
そんな中年の星も現在は50代に・・・
弘前大学大学院に入学
プロというのはとことん追求する性格なんでしょうか・・・
2011年山本博は、日体大の助教授を務めながら青森県にある弘前大学大学院に入学します。
東京都は距離が離れていますが、2015年に博士課程を修了。
みごと博士号(医学)を取得しました。
体育関連の研究を行っており、自身も日体大で教鞭を揮っていたのでオリンピックメダリストとして
とことん極めてしまっているということなんでしょうね。
ちなみに、大宮開成高校の教師時代にメディアで山本先生の評価を生徒さんに聞いているシーンがありましたが、
先生としての評価も非常に高いみたいです。テレビ向けのコメントだったかもしれませんけど。
現在の銀メダリスト山本博
現在はものすごく広い方面で活躍しています。
日本体育大学の教授はもちろん継続。
2014年には東京都体育協会の会長に就任。
マザーランドという事務所に所属してテレビでの活動。
アーチェリーの大会にも積極的に参加。もちろん、毎回好成績。
そりゃ、元オリンピック銀メダリストだから・・・
マザーランドという事務所でタレント活動に近いテレビの出演も行っていますが、
山本博はかなりの愛犬家で、いぬのきもちという雑誌にも出ていたりします。
2020年の東京オリンピックに向けて、今後は以前のようにテレビや雑誌に出てくることもあると思います。
今後も、アーチェリーや教育関係、そしてオリンピック関連の仕事で幅広い活躍を期待しています。